よく、「遺言書を書くなら元気なうちに書いた方がいい」と言いますがどうしてなんでしょうか?
直ぐに思いつくのは、
『病気の人に遺言書の話しはしずらい』
という理由が多いんではないでしょうか?
確かに病気の方に遺言書等の話しをするのは、死期が近いとも受け取られかねないですし話題に出す事を躊躇していまいますよね。
ですが、逆に元気な時にも
『こんなに元気なのに縁起が悪い』
などの理由で話題に出す事を躊躇しがちです。
「元気なうちに書いた方がいい」
と言われる理由は色々とありますが、遺言書を書くには遺言能力(意志能力)が必要となります。
遺言書は性質上、同意や代理を許さない行為である為、行為能力は必要とされていませんが意思能力は必要になります。
意思無能力者の遺言は無効です。
遺言書は満15歳以上で意思能力があれば書く事ができます。
そして何度でも書き直す事ができます。
遺言書は必ずしも必要なものではありませんが、ご自分の意志や意向を遺言書として残したいというお気持ちがある場合には出来るだけ「元気なうちに」書く事をおすすめします。
行政書士 西澤典子