円満解決のためのヒント集

尊厳死宣言書とは?

『尊厳死宣言書』と聞いてもピンと来ない方も多いんではないでしょうか?

一般的には「回復の見込みのない末期状態の患者に対して、生命維持治療を差し控え又は中止し、人間としての尊厳を保たせつつ死をむかえさせることをいう。」とされています。「延命治療をせざる得ない状況になった時に延命治療は拒否します」と聞けばピンと来る方も多いんではないでしょうか?

尊厳死宣言書は尊厳死を望まない方には必要のないものです。尊厳死を望む方でも必ず必要なものでもありません。尊厳死を望む方が自分の意思表示が出来ない状態の時に「私は尊厳死を望んでいます」と医師に伝える手段の一つです。ただし、尊厳死宣言があれば100%自分の意思が尊重されるわけではありません。最終的には医師の判断になります。ですが、尊厳死を望んでいると意思表示する手段として尊厳死宣言ときちんと書面にしておく事は大事なのかなと思います。

もちろん書面にしておいても必要な時に医師の手に渡らなければ意味がありませんので、ご家族や友人にお願いする等しておく必要はあります。そしてご家族等の理解も必要になってくる事だと思いますので尊厳死を望むという気持ちがある方はご家族等と話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか?

行政書士 西澤典子

関連記事

お問い合わせはお電話で
西澤典子
行政書士 西澤典子

ピックアップ記事

  1. 『子供の居る人が自分の財産を他人に譲る』といった内容の遺言書が見つかった場合にその遺言書は有効なのか...
  2. 遺言書を作成する際にお客様とお話しをしていてよく耳にする言葉の一つに『相続放棄の書類を書いてもらうか...