『遺言書』と聞くとどんなイメージがありますか?
欧米では遺言書を書くことは一般的な事とされているそうですが、日本では遺言書を書くということに抵抗を感じるという人の方が多いようですね。
私がよく耳にする抵抗を感じるという理由で多いのは
①縁起が悪い
②家には遺言書に書く程の財産は無い
③家族の仲が良いから揉めない
④まだ元気だから必要ない
です。中でも①の理由をよく聞きます。
遺言書=死への準備 とのイメージが強いからかもしれません。
遺言書とは自分の死後の財産の分け方等を記すわけですから縁起がいい話しとは言えないかもしれませんが・・・
よく、元気なうちに遺言書は書くべきと言いますが本当にそうだとこの仕事に就いて実感しました。
元気なうちに書くということには幾つかの理由がありますがイメージも理由の一つになるんではないでしょうか。
以前、『夫婦で遺言書を書こうと思っているけれど妻が病気になってしまい病人に対して遺言書を書こうとは言えない』とのご相談を受けたことがあります。
なぜ病人に遺言書を書こうと言えないのかを考えてみると上記のイメージが強いからだと思いました。
わたしも以前はその様なイメージがありましたし、人それぞれの感じ方があるので否定はしません。
確かに日本でも以前よりは遺言書を書くことに抵抗を感じる方が少なくなってきているようですが、欧米のように遺言書=一般的な事 とイメージがもっと変われば遺言書を書こうと思う人が抵抗なく書くことができるんではないかなと・・・
イメージが変わるというのは簡単なことではないと思いますが少しずつでも変わっていけばいいなと思います。
行政書士 西澤典子