学生の方達は夏休みも始まり、お盆も近いという事でお墓参りに行く予定の方達も多いのではないでしょうか?
遠方にお墓がある場合等は、お盆時期の年に一度のお墓参りにもなかなか行けない・・・という方も少なくないと思います。
最近テレビや新聞等でも『墓じまい』や『お墓の引っ越し』を取り上げる事が多くなってきていますが、『墓じまい』や『お墓の引っ越し』ではなく『分骨』を選択する方も増えているようです。
『分骨』をするという選択で、今までは遠くてお墓参りに行けなかったけど近くに分骨した事でお墓参りに行けるようになったという方もいるようですね。
では『分骨』とはどのような事なのか?
『分骨』と言っても分骨にも色々なケースがありますが、大きく分けると
・お墓へ埋葬する前の分骨
・すでにお墓へ埋葬されている遺骨の分骨
に分ける事が出来ます。
お墓へ埋葬する前の分骨は、葬儀社の担当の方に分骨を希望することを伝えておくと火葬後のお骨上げの際に幾つかの骨壺に分ける事ができ、比較的容易に行う事が出来ます。
既に埋葬されている遺骨を分骨するには、現在の墓地の管理者に分骨証明書を発行してもらい分骨先の管理者に提出する必要等があります。そして自分の一存だけで行うことは出来ず、遺骨所有者の承認がなければ行えません。
※遺骨所有者は「祭祀を主催する生存者」であり、墓地の管理者として名前が提出されています。
どちらの分骨であっても故人の遺骨の取扱いに係る事です。
また、お骨を分けるという事には人それぞれ意見がある事ですので、必ず親族からの了承を得たうえで執り行う事が大切ですね。
行政書士 西澤典子